Ernest Hemingway. “A Day's Wait” (H.N)2019年の夏、慶應とは違う某英語学校でAmerican short storiesのクラスを履修した。いくつかのアメリカ文学作家の短篇を毎週読んで話し合うというものだ。初日は、Ernest HemingwayのA Day's Wait(1933)9歳の子どもが、病気で高熱をだしたことをきっかけに、自分の死を考えたときのことを簡潔な文章で描いた、たった1,056語の短編。9歳って、子どもが死というものを考え始める年齢なのだろうか。英語学校の先生の9歳の子どもは、「お母さんが死んだらどうしよう、お母さんなしでは何にもできない」って言い出して泣き出すのだそうだ。ちなみにお父さんはどうでもいいらしい。子どもの頃に、“死ぬ”とは、どういうも...10Nov2020BOOK